地方での起業について
起業するならば、誰しも都心を夢見るもの。
しかし、本当に地方での起業には魅力がないのでしょうか。
今回は、都心で行う起業と地方で行う起業の善し悪しを客観的に判断するために、地方での起業におけるメリット・デメリットをご紹介します。
起業する場所にお悩みの際にお役立てください。
地方での起業のメリット
今回は、地方の範囲を「東京都以外」として考えていきます。
その場合における地方での起業のメリットはいくつかあり、なかでも以下の3点は注目すべきポイントです。
コスト削減が効率的にできる
一番大きなメリットは「コストが削減できる」です。
特に「家賃」を比較すると、東京の物件とは比べものにならないほどの広さにもかかわらず、安価に設定されています。
固定費の削減は売上の増加と同等なほど重要な取り組みであるため、それだけでも地方に起業する理由として十分です。
競合他社が少ない
地方は企業の数が少ないので「競合他社が少ない」です。
ライバルが少ないということは顧客を奪い合う必要が少なくなるため、安定した売上が見込めます。
仮に業種や業態がありふれたものだったとしても「ホームページを作っている」「キャッシュレス設備を整えている」といった少しの差別化で有利に立ち回ることが可能です。
地方創生に直結する
地方で経営をすれば「地方創生に貢献する」ことが可能です。
なぜなら、会社を経営すれば将来的に雇用を創出できる可能性があるから。
地方の人口減少の理由の1つは、働く場所がないという点にあります。
地方で働く場所ができれば地方に残りたいという優秀な人材も多いため、地方で会社を運営するだけで社会的な意義があるのです。
地方での起業のデメリット
地方で起業するメリットは数多くありますが、一方でデメリットもあります。
メリットと照らし合わせて検討していきましょう。
環境を整える苦労がある
地方での起業は「環境を整える」必要があります。
特に自然に囲まれた場所でオフィスを展開する場合「インターネット環境が整っていない」や「車がないと出勤に不便」といったデメリットが発生しやすいです。
人材が少ない
そもそも「人材が少ない」というデメリットがあります。
地元に働く場所が少ないと知っている若者は、最初から都会での就職を考えている場合が多いです。
すると地方で雇用を創出しても、会社を見つけてくれる若者がいないという可能性があります。
地元ネットワークの善し悪しがある
地方で行う経営は「地元住民の評判」が大きな影響力を持ちます。
万が一悪い噂が広まれば、信用を回復することは困難です。
逆に、良い評判も広く拡散されるので、地元のネットワークは善し悪しが極端に分かれます。
メリット・デメリットから選択をする
地方での起業にはメリットが多くあります。
デメリットもありますが、東京に比べて著しく悪いというわけではありません。
自社の業態やスタイルによって善し悪しを判断することが大切なのではないでしょうか？